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お茶の豆知識

  • 2026.05.20
  • お茶と季節の話

新茶の“若芽の甘み”を逃さない。プロが教える、最後の一滴まで味わい尽くす淹れ方のコツ

新茶の季節になると、
「家で淹れて、ちゃんと美味しさが引き出せているのか不安で…」
という声が、店頭でよく聞かれます。

新茶は特に、繊細でやさしい味わいが魅力。
つまり、いつもの緑茶よりも、淹れ方ひとつで印象が大きく変わってしまうかもしれない、ということ。
今回はお茶のプロとして、新茶の甘みと香りをしっかり引き出すコツをご紹介していきたいと思います。

新茶は「やさしく扱う」ことが大切!

新茶は、なんといっても“若芽の甘み”が最大の魅力。
やわらかく広がる旨みや香りを、存分に堪能していただきたい!!
ただ、この味わいはとても繊細で、熱すぎるお湯を使ったり、淹れ方を間違えてしまうと、いとも簡単に損なわれてしまいます…。
だからこそ大切なのは、難しい技術ではなく、“丁寧にやさしく淹れる”こと!
それだけで、驚くほど味が変わってきますよ。

ポイント①お湯の温度は「少し冷ます」が正解

新茶を美味しく淹れるうえで、まず気をつけて欲しいのが「湯温」です。
沸かしたての熱湯をそのまま注いでしまうと、せっかくの甘みが隠れてしまいます。
目安としては、70℃前後。
少しぬるいかな?と感じるくらいが、ちょうどいい温度です。

とはいえ、わざわざ温度を測るのは大変ですよね。
そこで、簡単に「70℃前後」のお湯を作るコツ!
・一度湯のみへお湯を移す
・さらにもう一度別の器に移す
これを試してみてください。それだけで、自然と適温に近づきます。
そしてこのひと手間が、新茶の味をぐっと引き上げてくれますよ。

ポイント②「待ち時間」で旨みを引き出す

次に大切なことが、蒸らし時間です。
急いで注いでしまうと、旨み成分が十分に抽出できず、どこか物足りない味に…。
新茶に適している抽出時間は、約1分。
急須にお湯を入れたら、決してすぐには注がず、少しだけ待ってくださいね。この時間に茶葉がゆっくりと開き、旨みと甘みがじんわりお湯に広がっていきます。
「待つ」というシンプルな行為が、味わいをぐっと深くしてくれるのです。

ポイント③急須は振らず、「静かに」注ぐ

ついつい、やっていませんか?
最後の一滴まで出し切ろうと、“急須を振る”動作。
しっかり出したい気持ち、わかります。最後にトントンと振ってしまいたくなりますよね。
でも、新茶や深むし茶の場合は、ここが分かれ道。
繊細な味わいを楽しむ新茶、そして、茶葉が細かい深むし茶、これらは、振ることで雑味が出やすくなってしまいます。

大切なのは、振らず、急須を傾けながら、ゆっくりと注ぐこと!

複数人のお茶を淹れるのであれば、回し注ぎも活用してくださいね。
一気にひとつの湯のみに注ぐのではなく、少しずつ回し注ぎをすれば、味のバランスが整います。

「振らない」
「静かに注ぐ」
これだけで、口当たりがぐっとなめらかになりますよ。

ポイント④「最後の一滴」こそ、いちばん美味しい

そして、ぜひ意識していただきたいのが、最後の一滴までしっかり注ぎきること。
この最後の一滴を「ゴールデンドロップ」と呼ぶほど、とても大切な一滴!
ゴールデンドロップには、旨みや甘みがぎゅっと凝縮されています。これを注ぎ切らずに止めてしまうのは、とってももったいないのです。

急須を軽く傾けながら、でも決して振らずに、最後の一滴まで丁寧に、注ぎきりましょう。
このひと手間で、きっと「あ、いつもと違う」と感じていただけるはずですよ。

美味しさは、ちょっとした意識で変わります

いくつかのポイントをお伝えしましたが、気づかれたでしょうか。
どのポイントも、特別な道具や技術が必要なものではないということ!
・お湯を少し冷ます
・少し待つ
・静かに注ぐ
・最後まで注ぎきる
美味しさのポイントは、たったこれだけなんです。
それなのに、新茶の味わいは大きく変わります。
シンプルだからこそ、日々の中に無理なく取り入れられると思います。
これこそが、お茶の良さでもありますよね。

新茶を味わう時間を楽しんでください

新茶は、季節からの“贈り物”です。
香りを感じながらお湯を注ぎ、ゆっくり待って、丁寧に味わう。
その一連の時間そのものが、心を整えるひとときになるでしょう。

新年度を迎え、忙しい日々の中で訪れる新茶の季節。
これはきっと、「少し休息を」という自然からのメッセージなのかもしれません。
「疲れているよ。休んでね」そんな新茶のメッセージを受け取って、1日の中にほんの数分、ご自身のために、くつろぎの時間を作ってあげて欲しいと思います。

今年の新茶は、きっと、もっと、美味しく!

せっかくの新茶です。
ほんの少し淹れ方を意識すれば、その魅力は倍増!
この楽しみを、ぜひ知っていただきたいと思います。

最初の一口…ではありません。
最後の一滴が大切!
ぜひ、味わい尽くしてくださいね。

新茶だからこその楽しみ方を知り、お茶の時間が今より楽しくなるきっかけになれれば、お茶屋さんとして嬉しい限り。
真茶園は、新茶はもちろん、多くのお茶をご用意し、皆さまのお茶の時間がより豊かになるお手伝いをさせていただいております。
心地のよいお茶時間を、これからもお届けして参ります。

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