真茶園
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お茶の豆知識

抹茶スイーツで、ワンランク上のおもてなし

手土産や贈答、来客へのおもてなしなど、どのようにお品を決めておられますか?「何にしようか……」と悩み、難し過ぎて、しまいには「もう、何でもいいや!」と思ってしまう経験は、どなたにでもあるのではないかと思います。
できれば悩まずに、「さすが!」と思ってもらえる素敵なお品を、サクッと選びたいもの。

そこで、年齢、好み、性別などに関係なく、オールマイティに喜んでいただける、そんなおもてなし品のご提案をしたいと思います。

人気広がる、抹茶味のスイーツ

抹茶味のスイーツを好むのは、日本人だけに限りません。海外でも人気が高く、日本を訪れる外国の方のお土産のひとつとして、抹茶味のスイーツが広く選ばれています。そしてこの抹茶味スイーツはブームではなく、もはや”定番”。

この人気は、なぜなのでしょうか。

ひとつには、もちろん美味しさです。
それは単なる主観ではありません。味覚センサーにも証明されているもので、人は、甘味と旨味だけであるよりも、そこに若干の苦みが加わることで、より美味しいと感じるのだそうです。(AISSY株式会社 代表取締役 鈴木隆一氏より)
嗜好品として、コーヒーやチョコレートが長く愛されていることも、ここに理由があるのかもしれませんね。

ふたつめとしては、高い栄養価が挙げられるでしょう。
抹茶は、血糖値上昇を抑える働きのあるカテキンや、リラックス効果のあるテアニン、鉄分、ビタミンA・E・K・Bなどが豊富に含まれており、とてもヘルシーな飲み物です。
海外では、茶葉を”スーパーフード”と呼んでいるほどで、老若男女問わず、どんどん摂取していきたい食品だと言えるでしょう。

みっつめはやはり、見た目の美しさ。
お食事の際、色合いは非常に大切な役割を担います。というのも人は、”美味しい”という感覚の80%を、視覚に頼っていると言われているから。つまり、見た目の美しさは大変重要な要素。どのようなお食事にも野菜や薬味のグリーンが使われていることには、栄養価だけでない、大切な役割があったということなのですね。

抹茶グリーンは、その見た目の美しさと鮮やかさもまた好まれているのでしょう。

海外にも広がる、抹茶人気

抹茶が海外の方に広く知られるきっかけとなったのは、ハーゲンダッツの功績だと言われています。
1996年、ハーゲンダッツから抹茶味のアイスクリームが提供されるやいなや、1番人気のバニラに次ぐ人気商品となり、2001年にはスターバックスにも取り入れられることとなりました。これにより、さらに幅広く知られることとなり、その後は、各種スイーツにもどんどん抹茶味が取り入れられるようになったのです。

そして2014年、ニューヨークに「MatchaBar」なるものがオープン。今では、アメリカのスーパーマーケットでも、難なく抹茶が手に入る状況となっているのです。

日本独自の文化であったお茶が、こんなにも普通に海外の日常にも浸透しているスゴサを、もっともっと、日本の方々に知って欲しいと感じています。

抹茶スイーツを、ご家庭アレンジでより美味しく!

抹茶スイーツ、もちろんそのまま頂いても十分に美味しいものばかりなのですが、ちょっとアレンジ!それだけでさらに美味しく、プロ並みのお味に変身させられます!
頂き物の抹茶スイーツや、スーパーで購入したお手頃価格の抹茶スイーツを材料に、なんちゃってホームメイドを楽しんでみましょう。

抹茶どら焼き

まずは、どらやきを上下に分けます。そこへ、スプーン1杯程度のバターを挟めば完成。あんこ、抹茶、バターの相性は抜群で、濃厚な旨味がたっぷりのスイーツへ大変身!
バターは冷たいままでも、ちょっとレンジで温めても、どちらでもOKですよ。

抹茶アイス

抹茶のアイスを器に入れたら、サイドにいちごのコンフィチュールをトロリと添えて頂きます。甘味の加減は、コンフィチュールの分量で調整しましょう。
グリーンとレッドのコントラストが見た目に美しく、酸味と甘みの相乗効果でさらに美味しいアイスとなります。

抹茶カステラ

抹茶カステラで、美味しいラスクが作れます。
角切りにして、レンジで1分半ほど(時間は、カステラの量で前後します。確認しながら、加減してください。)温めます。フライパンにバターを溶かし、砂糖を入れ、温めたカステラを加えて絡めれば完成です。
温かいうちに食べると少し柔らかく、冷まして食べるとサクサクに!

いかがですか?
どちらも手間はそれほどかかりません。
美味しい抹茶スイーツを食べに行くのもいいけれど、家で食べる抹茶スイーツをちょっとだけアレンジして、いつもと違う味わいで楽しんでみてください!

本格的なお作法について

来客時にお茶やお菓子をお出しする際、「お茶とお菓子の最適な組み合わせ」が分かっていたり、「お出しする順番」がスマートだと、かっこいいものです。
ここでは、大人として恥ずかしくない作法をご紹介したいと思います。

お茶とお菓子の最適な組み合わせ
和洋に関わらず、甘みの強いお菓子には、濃い目に淹れたお茶や、苦みのあるお茶が最適です。濃厚なお菓子を食べて、お茶でさっぱりさせるというイメージですね。
そして、クッキーや時雨など、ほろりとした軽いお菓子には、ゴクゴクと飲めるタイプのお茶がピッタリです。焙じ茶や番茶を合わせるのがいいでしょう。

お出しする順番
お菓子を出した後にお茶を出します。
これが逆だと、お菓子を出す際に、万が一にでもお茶にひっかけてこぼしてしまう可能性があるため、そのように決まっています。
お客様が危なくない順番でと覚えると、分かりやすいかと思います。

お茶とお菓子の並べ方
お客様から見て、左がお菓子で右がお茶となります。
こちらも、こぼしてしまうことを避けるため、利き手側にお茶を置く習わしとなっています。
昨今では海外のお客様をお迎えすることも多く、利き手は左右様々ではありますが、先人の決めたお作法を守っていくことが、より好ましい手順であると言えるのかもしれません。

 

以上、抹茶スイーツについてご紹介させていただきました。
日本だけに留まらず、海外でも愛される抹茶スイーツであれば、どなたにお贈りしてもきっと喜んで頂けることと思います。
これから、ちょっと気の利いたご贈答品を……という時には、どうぞ自信を持って”抹茶スイーツ”を選ばれてくださいね。