真茶園
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お茶の豆知識

運動量の目安、メッツ(METs)を考える

ついに、コロナをあまり気にすることなく、生活ができるようになってきました。コロナ禍において長く押さえつけられた生活をする中で、自身の健康を見直し、運動に対する意識が変化された方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、自己管理や運動について、外側だけでなく内側からも、考えていきたいと思います。

最近よく聞くメッツとは

厚生労働省やスポーツ庁より、『運動』が積極的に推進されています。
その際、目標値とされているのが、『3メッツ/時間以上の活動を、1週間で23メッツ』という指標。この指標を超えて運動することにより、血糖や血圧、血中脂質の値が改善され、メタボリックシンドロームの予防に繋がるとされています。
とはいえ、この“メッツ”、よく分からないですよね。
以下、解説していきましょう。

“メッツ”とは、運動した時に感じる“きつさ“を表す単位です。
基準となるのは座って楽にしている状態で、これが「1」となります。
それと比較し、運動をした際、何倍のエネルギーを消費するかをはかり、それにより、運動ごとに数値を設定しているわけです。

例えば、運動や活動に対するメッツは、以下の通り。


引用元:スポーツ庁Web広報マガジン「デポルターレ」

 

デスクワークだと、1.5メッツ。
お風呂掃除で、3.5メッツ。
ジョギングだと、7メッツ。  という感じです。

つまり……。
『犬の散歩を毎日1時間している人は、3メッツ×1週間(7日間)で21メッツとなり、不足分の2メッツとして、水中ウォーキングを30分ほど1回採り入れればいい』ということになります。
また、『週末にサイクリングを3時間ほどしている方は、8メッツ×3時間で24メッツとなりますので、それだけでクリア』となるわけです。

デスクワークは、たったの1.5メッツ?!

そこで気になるのが、デスクワークのメッツの少なさ!
在宅ワークを取り入れる企業も増え、「満員電車に揺られなくても良くなったー!」という喜びを感じている人、一定数おられますよね。
そのような方には、ちょっと気をつけて欲しい数値です。
デスクワーク中心の方は、日常生活に、意識的にウォーキングや筋トレを組み入れたり、ペットを飼っているなら散歩を引き受ける、週末は子どもと活発に遊ぶなど工夫をしないと、1週間で23メッツには到底届かないことになってしまうのです。

メッツの少ない状態が長く続くと、体内では、以下のようなことが起こってきます。
 ・インスリンの分泌や効きに支障が出てくる。
 ・食後の血糖値が上昇しやすくなる。
 ・脂質の多い食事で、体内の酸化がどんどん加速。
 ・結果、細胞がダメージを受けてしまう。
細胞のダメージは老化に繋がります。ダメージを回避するため、意識してメッツを重ねていきましょう。

とはいえ、メッツを重ねることは、そんなに難しいことではありません。ただのウォーキングなら3.5メッツ、でも、かなり早いウォーキングになると5メッツ。この差を意識すると、日々の生活の中でこまめにメッツを重ねていけるようになります。
また、プラスアルファとして、緑茶の摂取も採り入れると、豊富に含まれるカテキン、ビタミンC、アミノ酸、亜鉛が抗酸化作用をもたらすため、相乗効果が期待できます。
ちょっとの意識と緑茶の摂取!
デスクワークの方は、気をつけてみて欲しいと思います。

運動時にも、緑茶はおすすめ

緑茶には、カテキンが豊富に含まれていると書きました。そのカテキン、体内に取り込まれると、素晴らしい働きをしてくれます。
まず、脂肪細胞に蓄えられている脂肪の分解が始まります。
すると、分解された脂肪が血液中に移行。そして、運動時のエネルギーとして使われていくのです。
つまり、運動時に緑茶を摂取すると、エネルギーの供給がよりスムーズにいくということ。
パフォーマンスが高まれば、効果もアップ。効果が上がれば、運動が楽しくなりますから、「続けよう!」という意欲も沸いてくるでしょう。
『緑茶とスポーツ』、ぜひ注目して欲しい関係性です。

最近、筋トレがブームになっています。外部からの働きかけとして、筋トレなどスポーツの継続を。そして合わせて、緑茶を飲用することにより、内側からのケアも行っていって欲しいと思います。