



夏になると、ついつい冷たい飲み物に手が伸びます。キンと冷えた一杯は、火照った体をスーッと落ち着かせてくれますよね。特に近年の暑さは酷暑と呼ばれるほどに厳しく、「まずは冷たいもので熱を冷ましたい!」という方が増えているように感じます。
もちろん、暑い季節に冷たいお茶を楽しむことは悪いことではありません。当店でも、6月には「冷茶」の楽しみ方をご紹介しました。香りよく淹れた冷たい緑茶は、夏の水分補給をぐっと心地よいものにしてくれるのでオススメです。
ただ、注意がひとつ。
本格的な夏が始まるこの時期になると、“隠れ疲労”が増加します。なんとなくだるい。朝から体が重い。食欲がわかない。寝てもスッキリしない。そんな不調原因のひとつとして考えられているのが、「夏の冷え」だと言われているのです。
「冷え」と聞くと、“寒さ”や“冬”といったイメージしがち。しかし、それだけではありません。夏のエアコンや飲み物。これも、体を冷やす原因となっています。猛暑につられて室内をエアコンでガンガンに冷やし、さらに、冷たい飲み物やアイスを口にする機会が増え、知らないうちに内臓も冷えてしまう…。これが、「夏の冷え」の正体。結果、胃腸が疲れやすく、「手足が冷たい」「お腹だけ冷える」といった不調を引き起こしてしまうことに。
冷たいものを摂ることは、決して悪いことではありません。
ただ、“冷たいものだけ”になってしまうことがダメだと言うこと。
どんどん冷やしてしまうと、体が休まるタイミングを失ってしまうことになるのです。
そこで、ぜひオススメしたいのが、お茶の“温度の使い分け”!
夏だからこそ、冷たいお茶と温かいお茶を上手に飲み分け、胃腸や自律神経のバランスを保っていきましょう。
暑い日中は、やはり冷たいお茶が嬉しいですよね。なので、ここは冷茶を楽しみましょう。緑茶を冷茶にしていただくと、より後味がすっきりします。砂糖の入った飲み物よりも軽やかで、飲みやすいのが魅力。食事とも合わせやすいのが最高ですね。
そして冷茶の良さは、単に「冷たい」だけではないことにも注目して欲しいと思います。
低温でじっくり抽出することにより、渋みが抑えられ、旨みや甘みを感じやすくなります。暑さで食欲が落ちるこの時期、このやさしい味わいが体にスッと入ってくるのが、大きな魅力。
冷たいお茶を飲むことで気持ちが切り替わり、「もうひと頑張りしよう!」とリフレッシュも兼ねてくれますよ。
ただ、少しだけ意識して欲しいのが、“飲み方”です。
一気に大量に飲むこと、そして、氷をたっぷりと入れてしまうことは避けましょう。体を急激に冷やさないよう、喉を潤しながら上手に楽しむ。そんな感覚で冷茶を取り入れていただければ、夏のお茶時間が、より心地のいいものになるはずです。
では、温かいお茶は、いつ頂くといいのでしょうか。
それは、「朝や夜」!
その時間帯に、ぜひ、温かいお茶を飲むセルフケア習慣を取り入れてみて欲しいと思います。
朝の温茶
朝起きたばかりの体は、まだ完全に目覚めていません。そこへ、いきなり冷たい飲み物を入れてしまうと、胃腸がびっくり。これ、あまり良くないんですよね。なので、胃腸をゆっくりと目覚めさせるためにも、朝は「湯気の立つ温かい緑茶」を。体の内側がじんわりと温まり、「さあ、一日のスタート!」という感覚に切り替わっていきますよ。
特に朝のお茶は、気持ちまで整えてくれる大切な一杯でもあります。
朝に、お茶の香りを感じるひとときを持つこと。バタバタと駆け抜けないこと。
そういう心がけが、一日のスタートを変えていってくれます。
そして夜。ここも、一日の疲れをほぐすための「温かいお茶」がぴったり。ほっとひと息つくことで、心まで緩み、良い眠りにつきやすくなります。緑茶に含まれるテアニンは、リラックスタイムと相性の良い成分として知られています。「でも、カフェインが気になる…」という方も、きっとおられますよね。そんな時には、すこし薄めに淹れることで、「カフェインは少なく、でもテアニンは摂取」という嬉しい効果が!
「冷たいお茶でシャキッと」しつつ、
「温かいお茶でほっとする」時間も併せ持つ。
この切り替えを意識することで、夏の過ごし方は大きく変わってきます。
ぜひ今年は、お試しいただければと思います。
お茶というと、やはり「どの茶葉を選ぶ?」に目が向いてしまいがち。でも、今ある茶葉を、「どんな温度で飲むか」によっても、感じ方が大きく変わります。
同じ茶葉なのに、冷たくすると爽やかに。
温かくすると香りが立ち、やさしい余韻が広がる。
そんな違いを楽しめるのも、緑茶の楽しいところ!
その日の気温や体調、時間帯によって温度を変えてみましょう。
そして、暑い季節だからこそ、時々、温かいものを。
こんな、お茶好きさんならではの楽しみ方を、取り入れてみてくださいね。
夏は、体へ負担がかかる季節です。暑さ対策をしているつもりでも、冷えや疲れは知らず知らずのうちに溜まります。バテ症状を引き起こさないためにも、毎日のお茶でセルフケア、していきましょう。
日中は、冷茶で爽やかに水分補給。
朝や夜には温かい緑茶で体をいたわる。
そんな“温度の使い分け”が、セルフケアとなります。
特別な準備がなくても、すぐに始められる方法です。
慌ただしい毎日の中に、そっと取り入れてみてくださいね。
この夏も、皆さまが健やかに過ごせますように。
心をいやしてくれる真茶園の美味しいお茶を、お届けして参ります。