真茶園
  • 054-641-6228
  • 054-641-7189

合計5,400円(税込)以上で送料無料

  • 店舗ご利用の方ログイン
  • ログインログイン
  • カートカート
真茶園
  • ログイン
  • カート

お茶の豆知識

  • 2023.06.30
  • お茶の淹れ方

美味しい日本茶を淹れるために必要な要素。

 

お茶に長けた人の淹れるお茶って、とても美味しいですよね。
反面、苦手とする方もおられます。
「それなりに良い茶葉を買って使っているのに、私が淹れると美味しくないのはなぜ?水道水でお茶を淹れるから?」という声もチラホラ。
上手、下手は、何がそうさせているのでしょうか。

水、急須、技術、それぞれの役目

美味しいお茶を淹れるために必要な要素、『水、急須、技術』の3つに注目してみます。

まずは、『水』。
とても重要なポイントです。
というのも、お茶の成分を調べると、なんと、98~99%が水という結果に。つまり、お茶エキスはほんの1~2%にしか過ぎず、水の影響力はとても大きいということが分かります。
となると、水道水でお茶を淹れるのではなく、ミネラルウォーターなど美味しいお水で淹れるといいのでしょうか?

いいえ、これは大きな間違い!
お茶に合う水とは“軟水”であること。レベルで言うと50mg/L位が良いとされており、日本においては、ほとんどのエリアで水道水がこのレベルに収まっています。つまり、水道水でお茶を淹れることが一番美味しいということ!
お茶用にと、特別に用意する必要はありません!

ただ、水道水はカルキ臭が気になりますので、10分ほど沸騰させ、白湯の状態となった水道水を基本としてお茶を淹れるといいでしょう。
日本の水道水は、日本のお茶にとても合っているのです!

ただし、日本であっても、一部地域(関東の多くの地域、九州の一部、沖縄)においては軟水ではない場合があります。
この場合、ちょっとお茶が抽出し辛く、さっぱりとした味わいのお茶になってしまうことに。決してまずいわけでは無いのですが、気になる場合は、軟水を購入するなどして、お茶を淹れるといいかもしれません。

次に、『急須』。
デザインを重視して選びがちですが、ここは機能で選びましょう。
最も注目して欲しい部分は”茶こし”で、湯残りしにくい茶こしを選んで欲しいと思います。
日本茶において、最後の一滴まで注ぎ切る、つまり湯残りの無いことは、とても重要なポイントです。というのも、一煎目を淹れた後、注ぎ切れずに湯残りがあれば、二煎目に影響し、味が変わってしまうから。
日本茶の味わいはとても繊細なものなので、ほんの少しの湯残りが大きな変化となってしまうことを意識しましょう。

そこで、注ぎ切るために重要な茶こしポイントを挙げたいと思います。
茶こしは、目詰まりし辛く、湯残りが起こりにくい、目が細かくて平たく、小さ過ぎないタイプのものを選びましょう。
そして、急須の胴の形が、丸い物を選びます。これも、スムーズに口へ流れるという、湯残りの起こりにくさに繋がる部分。
これらを意識しつつ、『注ぎ切る』ことのできる急須を選んでくださいね。

そして最後に、『技術』。
お茶の淹れ方について調べると、お湯の温度や蒸らし時間など、こと細かに書かれていることが多く、何やら難しく感じてしまいます。「こんなに難しいなら、私には無理かも……」と思われる方も多いようで、これはとても残念なこと。実は、そんなに難しくはないんですよ。

まずは、お湯の温度について。
グツグツのお湯ではなく、少し冷まして使うことを意識してください。
“70度程度”と書かれていても、分かりにくいですよね。
目安としては、“触ると熱いけど、やけどはしないお湯加減”というイメージ。もしくは、「熱湯1:湯冷まし1」でも、70度ほどの温度となります。やりやすい方法で試してみてくださいね。

次に、蒸らし時間。
茶葉によって変わり、深むし茶なら30秒~1分、普通の茶葉なら1分~2分というところですが、これは「正確に!」というものでなくても大丈夫。深むし茶は特性上、成分が出やすいので短めにとなっていることを意識すればOKです。

急須と向き合い、お茶の良い香りが漂うひとときは、ちょっと贅沢な気分が味わえます。ご自身で淹れたお茶は、ペットボトルの緑茶とは全く異なり、その美味しさに驚かれるはず。
何度か淹れるうちに、自分好みの淹れ方が分かってくるというのも、楽しみのひとつ。あまり堅苦しく考えず、もっと気軽にお茶を淹れてみてくださいね。

茶葉をどう選ぶか

肝心な茶葉の選び方について見ていきましょう。

①「100g〇円以上の茶葉」というように、値段で選ぶ
②「深むし茶 か 浅むし茶」、お茶のタイプで選ぶ
③「お好きなお茶問屋や専門店」を見つけ、そこで買う

茶葉選びはお好み次第なので、①~③、どのパターンで買って頂いても間違いではありません。

ただ、①については、生産年によりバラつきが生じてしまう可能性がありますので、同じ茶葉・似たような品質であっても、年によってお値段が変わることがあります。ある一定の相場として捉えておきましょう。

②については、味の良さと、2煎目も美味しさの続く茶葉なら深むしがぴったりです。すっきりとした味わいがお好みの方や、細かな茶葉は避けたい方だと浅むしがいいでしょう。両方用意しておき、その日の気分で変えるというのもいいですね。

そして③。実は、これが一番お勧めです。ぜひ、「お好きなお茶問屋や専門店」を見つけて欲しいと思います。なぜなら、お茶を専門に取り扱うお茶問屋や専門店には、“こだわりのお茶”が並ぶから。そのため、商品の味わいには特徴や傾向が現れやすく、お店の取り扱うお茶をいくつか飲んでみて、「美味しい!」と感じたなら、そのお店の作り出す味わいに合っているということ。つまり、仮に、普段飲まないお茶にチャレンジしたとしても、そのお店の商品であればしっくりとくるはず。お茶問屋や専門店選び、楽しんでみてくださいね。

 

いかがでしょうか。今回は、美味しい日本茶を淹れるために必要な要素について見てきました。
どこに着目するかで、美味しいお茶作りがグッと近づきます。
ペットボトルのお茶では味わえない、本物のお茶の味に出会って欲しい!
お茶を淹れることは、決して難しくありません。
ぜひ試してみてくださいね。

  • x
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • pocket
  • Pinterest

関連記事

2024.04.25

新茶の旨味・甘味を引きだす淹れ方

2024.03.31

時を経て変わった、お茶の淹れ方

2021.04.20

古くて新しいお茶の楽しみ方