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お茶の豆知識

  • 2024.01.25
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G7広島サミットで振る舞われた静岡茶

2023年5月、G7広島サミットが開催されました。ゼレンスキー大統領も駆けつけ、多くの方が注目したサミットとなったことは、記憶に新しい事と思います。
今回は、G7広島サミットで振る舞われたお茶に注目していきましょう。

 

G7サミット、その意義とは

まずは、G7サミットについて軽く説明を。
サミットとは、『山の頂上』を意味する言葉。そこから、国のトップである首脳が集まる会を、そう 呼ぶようになったと言います。
G7の意義とは、各国首脳がひとつのテーブルを囲み、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有した上で、世界経済、地域情勢など様々な地球規模の課題について、率直な意見交換を行うこと。あらゆる問題について話し合い、行く末を検討する大切な場となっています。

ちなみに、今はG7となっていますが、過去は“7”ではない時期もありました。スタートはG5。その時の国は、日本・アメリカ・イギリス・フランス・西ドイツ。そこへ、イタリアとカナダが加わってG7へ。そして、1998年にはロシアも加わり、G8だったのです。
しかし、ロシアがクリミアへ侵攻し、2014年に参加停止となります。そこから、再びG7へ。
このことからも、今回、G7広島サミットにゼレンスキー大統領が駆けつけたことの意味と意義を、強く感じるのです。

 

G7広島サミットでのおもてなし

世界の要人をお迎えするサミット。“意見交換”が主題ではありますが、わざわざ来て頂くわけですから、当然ながら、おもてなしにも力が入ります。やはり、日本らしい物を用い、日本の良さを伝えることが重要。なかでも食事は、おもてなしにおいて、大きな役割を担っています。

とはいえ、THE和食というわけにもいきません。
日本の食材を使い、参加国の料理になぞらえるのもおもてなしのひとつ。受け入れられやすいメニューとすることも大切なことそこで用意されたのは、日本自慢の食材を用いた、和洋様々なお料理。メニューを見ると、その素晴らしさに驚かされます。料理人って、本当にすごい!
そして、注目して欲しいのは、提供された飲み物について。
なんと今回、『静岡茶』が採用されたのです!
洋食メニューに合わせての提供ということで、選ばれたのは、焙煎を強めに入れたさっぱり芳ばしい味わいの煎茶。きっと、洋食のお味にも、しっくりと調和したのだろうと想像されます。
テーブルの上においても、世界と日本が調和した素敵なひとときだったのではないでしょうか。

 

抹茶ではなく、なぜ煎茶が採用されたのか

採用されたのは抹茶ではなく煎茶と聞き、「抹茶の方が海外には知られているはずなのに、なぜ?」と感じた方もおられることと思います。
これはあくまでも想像なのですが、“煎茶の方が、一気に大勢の方にお出しすることに適しているから”と考えます。抹茶の場合、『点てる』工程が必要ですから、大勢に一気にお出しするのは難しいもの。煎茶であれば急須で淹れられるため、用意が難しくありません。
玉露では無かったという点についても、多くの日本人が日々味わっているお茶であるということが関わっているのかもしれません。
また煎茶は、その製法から、緑茶の中でもより色が鮮やかで、見目麗しい水色が楽しめるという特徴があり、食卓の色合いという観点からも、選ばれた可能性があります。

各国要人の喉を潤した静岡の煎茶。寸暇を惜しんで参加したゼレンスキー大統領も、ぜひ口にしていてくれたらと願います。

 

真茶園の煎茶『水出し煎茶』

もちろん真茶園でも、煎茶をご用意しています。
その名は、『水出し煎茶』。(商品詳細はコチラへ)
手間をかけずとも、水出しで美味しく頂ける商品。
形状は、5gの三角ティーパック。ポットをご用意いただき、そこに水と共に入れるだけ。たったそれだけで、美味しい煎茶が完成!手軽なのに美味しいと、人気のある商品となっています!

実はこの商品、真茶園の八代目当主の幼き思い出が込められています。
というのも、幼少期に味わった懐かしい味を再現するべく、試行錯誤を繰り返して完成したもの。
真茶園の人気商品である『深むし茶』を、水出しでも美味しく抽出できるよう強めの焙煎をじっくりと施し、京都の宇治抹茶をブレンド。ほのかな抹茶を感じさせることで、より煎茶の良さが際立つ逸品に仕上げています。もちろん寒い季節には、急須で温かく淹れても、大変美味しくいただけます。
冷温どちらでも美味しい真茶園の煎茶を、ぜひお試しください。

コロナによる自粛が終わり、海外旅行を楽しめる日々が戻ってきました。日本にいても、あらゆる国の人々を見かけることができます。
お互いの国や文化に触れる事、知りたいと思う先に、きっと平和が繋がっているのだと思います。
日本茶という存在も、架け橋のひとつになれるのかもしれません。
より多くの人に知って頂き、理解を深めるための材料になりたいと思っています。

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