



9月が近づくと、朝の空気が少しだけ変わってきます。
窓を開けると涼しい風が頬をなで、夏の勢いがほんの少しやわらいだことを感じます。とはいえ、それは朝だけの話し。朝が過ぎれば、お昼には汗ばむような暑さがぶり返し…。かと思えば、夕方になると少し過ごしやすくなり…と、何を着ればいいのかすら分からない。秋とは、そんな季節なんですよね。
だからこそ、「なんとなく疲れが抜けない」「朝から体が重たい」「夜になっても気持ちが休まらない」と感じたなら、「もうひと頑張り」ではなく、「しっかりと休む」ことからはじめて欲しいと思います。
夏の暑さに耐え、冷房の効いた部屋と炎天下を何度も行き来し、そのたびに体温を調整して必死に耐えてきた私たちの体。その間、ずっと働き続けているのが、自律神経です。
そこへ、秋が到来。今度は、朝晩の涼しさと日中の暑さという寒暖差が加わります。結果、自律神経はまだまだ休まりません…。
このように、季節のあらゆる変化に対応しようと、体は自律神経を一生懸命に働かせるわけですが、それにより疲れはどんどん蓄積し、負担が溜まり続けます。そして、やっと本当に涼しくなった頃、自律神経が休める季節になった時に、溜め込んでいた負担が一気に噴出。これが、秋口に見られる急な疲れの正体です。
だからこそ、そこで再び無理にがんばるようなことをしてはいけません!
大切にして欲しいのは、立ち止まること。忙しくても少し立ち止まり、自分の体をいたわる時間をつくること!
私たち真茶園は、皆さまのホッと時間に寄り添える一杯をご用意しています。
お茶は、お湯で淹れるのが一般的な方法です。そのため、お湯で淹れることを想定し、香りや渋みを楽しめるように作られている茶葉が多くなっているのですが、当店の「深むしトロリ出るお茶」は少し違います。
そこで今回おすすめしたいのが、一度沸騰させたお湯を少しだけ冷まし、60〜70℃ほどのお湯で淹れるというお茶の作り方。ほんの少し温度を下げるだけで、お茶は驚くほどやさしい表情になります。それをぜひ、試して欲しい!
深むしトロリ出るお茶を、60〜70℃ほどのお湯で淹れると、急須の中で茶葉がゆっくりと開きます。そして、やさしい甘みと旨みがじんわりと溶け出していき、名前のとおり「トロリ」としたまろやかな口当たりに!口にふくめば、ふわりとした旨みが広がり、飲み込んだあともやさしい余韻が続きます。すると、自然と肩の力が抜けていく…。そんな時間を、感じていただけるはず。
忙しい日々の中で過ごすゆっくり時間こそが、実は、何よりのごちそう。
深むしトロリ出るお茶だからこその、この温度。この味わい。
秋の始まりに楽しむごちそう時間を、試してみてください。
深むしトロリ出るお茶の魅力は、そのまろやかな味わいにあります。
口いっぱいに広がる旨み。
その後からほんのりとした甘みが続き、飲み終えたあとにも、心地よい余韻が。
この「旨み」を支えているもの。それが、お茶に含まれる「テアニン」です。
そしてテアニンには、もうひとつ大切な役割があります。
それは、穏やかな気持ちで過ごしたいとき、力を発揮できる成分だということ!
さらには、60〜70℃ほどのお湯でゆっくり淹れることにより、テアニンは引き出されやすくなるということも知られています!
つまり、「ぬるめに淹れる飲み方が、ゆっくり時間にとても最適」だと言うこと!
少し温度を下げることがもたらすその効果は、実は、ものすごく大きいのです。
朝起きたばかりの体は、まだ一日を始める準備の途中。慌ただしく身支度をして家を出る方が多いとは思いますが、もし5分の時間が取れるなら、急須でお茶を淹れてみてください。
立ちのぼる湯気。
お湯を注ぐ音。
湯呑みを両手で包み込んだ時の温かさ。
そして、ゆっくりと一口。
その時間で、体と心がしっかりと目覚めるのを感じられるはず。
「今日も頑張ろう」
そんな前向きな気持ちが一杯のお茶で手に入るとしたら、5分のお茶時間はとても有意義なものだと思いませんか。
一日を終えた夜にも、お茶はそっと寄り添ってくれます。
仕事や家事、育児に追われた一日を過ごすと、心と体は緊張に包まれています。夜になったからといって、すぐに解けるわけではありません。
そこで、ぬるめの深むしトロリ出るお茶の出番です。
やさしい旨みと甘み。そして、心をほどく温もりに、気持ちがどんどん落ち着いてくることを感じられるはず。
「今日も一日、お疲れさま」
そんな言葉を自分に語りかけるように飲む一杯は、きっと明日への元気につながっていきますよ。
季節が変わるとき、自然は少しずつ表情を変えていきます。空が高くなり、風がやわらぎ、虫の声が聞こえ始める。私たちの体もまた、その変化に合わせようと静かに頑張っています。
だからこそ秋の始まりは、自分を急かすのではなく、少しだけいたわってあげましょう。
朝の一杯で心地よく目覚めること。
夜の一杯で一日の疲れをほどくこと。
その小さな習慣が、揺らぎやすい季節を、穏やかに過ごすための力になってくれるはず。
深むしトロリ出るお茶は、特別な日に飲むお茶ではありません。
季節が移り変わる時、そして「今日は少し疲れているな」「今日はゆっくり過ごしたいな」と感じた時に、そっと寄り添ってくれる一杯です。
今年の夏も、本当によく頑張りました。
だから9月は、無理に走り続けるのではなく、一度立ち止まって深呼吸を!
沸騰したてではなく、少し冷ました60〜70℃のお湯で丁寧に淹れる深むしトロリ出るお茶とともに、夏の疲れをゆっくり手放し、心も体も軽やかに秋を迎えましょう。
季節の変わり目だからこそ味わえるやさしい一杯を、毎日の暮らしに取り入れていただけたら嬉しく思います。