真茶園
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お茶の豆知識

緑茶に含まれるペクチンの効果とは

緑茶には、ビタミンCやカテキン、テアニンなど、健康に良い成分が多く含まれていることが知られています。その中に、ペクチンも含まれていることを、ご存じでしょうか。
あまり知られていない緑茶ペクチン、実は、とても重要な役割を担っているのです。

ペクチンとは

まず先に、ペクチンとは何なのか、見ていきましょう。
ペクチンは、水溶性食物繊維の一種です。主に果物、そして野菜にも含まれる成分であることが知られており、水に溶けることでゲル状となる特性を持っています。
そのペクチンの働きや効果は、以下の通り。

ペクチンの働き・効果

①ペクチンでコレステロール低下!

ペクチンを摂取すると、食べ物に含まれるコレステロールが体内に吸収されるのを防ぎます。これにより、コレステロール値の低下が期待されます。本来コレステロールは、細胞内に取り込まれ、ホルモンの産生や細胞膜の形成を行う大切なもの。しかし、過剰にあると、血管内に沈着・蓄積し、内壁を傷つけ、動脈硬化の起因となります。動脈硬化が進行すれば、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞の危険性も。ペクチンを摂取すると、これらの予防に繋がるのです。

②ペクチンで腸内環境正常化!

ペクチンには腸内の善玉菌や乳酸菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。腸内にはヒトの免疫細胞の半数以上が生息しており、腸内環境が整うことで、免疫力が高まることが知られています。また、腸内環境の正常化には、美肌効果、ダイエット効果、疲労回復なども期待できますから、イキイキとした生活のためにペクチンは欠かせません。

③ペクチンで便秘の解消!

一番わかりやすい効果が、これかもしれません。ゲル化したペクチンが腸に届くことにより、排便回数と質の向上が認められています。嬉しいのは、お薬のように腹痛を伴うものではなく、自然なお通じを促してくれること。便秘は、ただ単に苦しいだけではなく、自律神経の働きを悪くしたり、血行を滞らせるなど、身体全体の不調にも繋がります。積極的な解消への働きかけは、とても大切です。

 

ペクチンとは、こんなにもすごい成分!
そして、このペクチンが緑茶にも含まれており、日常的な飲用で無理なく摂取できるということは、とても嬉しいものですよね。

 

緑茶にペクチン?!

ペクチンを活用した料理と言えば、ゲル化するという特性を活かしたジャムやグミ、フルーツソース等が挙げられます。そのためペクチンは、“フルーツに含まれているもの”というイメージが強く、『緑茶ペクチン』はあまり知られていないのですが、しっかりと含まれています。
ということで、緑茶ペクチンとは一体どのようなものなのか、見ていきましょう。

 

緑茶ペクチン、ゲル化はしていませんが、その働きは、フルーツに含まれるペクチンと何ら変わりはありません。そのため、緑茶を飲むことにより、上記で挙げた『ペクチンの働き・効果』を得ることが可能です!
でもなぜ、ゲル化しないのか。
それは、ゲル化するには一定の条件が必要だから。
緑茶の場合、ペクチンは含まれているものの条件を満たしておらず、ゲル化はしていないということ。ちょっと豆知識でした。

 

ちなみに、緑茶内でペクチンは、渋みを抑える働きを担います。ペクチン自体に味はないのですが、緑茶を飲んだ時に感じる旨味や甘味、それらを支える縁の下の力持ちなのだと言えるでしょう。

 

緑茶ペクチンをもっと摂取するために

緑茶を飲むだけでも、緑茶ペクチンを摂取することは可能です。でも、こんなに身体に嬉しい成分なのですから、もっとしっかりと摂取していきたいですよね。
そこでオススメしたいのが、『お茶を食べる』という方法。
決して難しくはありません。
例えば、ハンバーグやパスタソース、ホットケーキを作る際、いつも通りにプラス茶殻を加えるだけ。それだけで、無理なく簡単に、お茶を食べることができます。
色合いが良くなりますし、緑茶の消臭効果により、ハンバーグならお肉の臭みを、ホットケーキなら粉っぽさを取ってくれますから、より美味しく仕上がります!
それに、使用するのは、お茶を淹れた後の茶殻ですから、ごみも減って一石二鳥。身体に良くて美味しくて、地球にも優しいレシピを、どんどん取り入れて欲しいと思います。

 

真茶園では、さまざまなお茶が揃います。
お好みの茶葉でお茶を淹れ、味わった後は、ぜひ食べて味わってみてくださいね。