真茶園
真茶園

お茶の豆知識

美味しいお茶を見極めましょう

お茶には、いろいろな種類があります。

種類ごとに味わいも様々で、時と場合に応じて飲む他、個々人により好みも分かれる飲料。よって、『こうあるべき』と、ひとまとめに美味しさを表現することは大変難しいもの。
そこで今回は、お茶の種類ごとに、美味しさの見極め方を考えていきたいと思います。

玉露

玉露は、しっかりとした揉捻(じゅうねん)により作られる茶葉です。揉捻とは、茶もみのこと。細く、且つ丸みがあり、光沢のある外形をしていることが揉捻の証で、きちんと揉捻された茶葉はグッと引き締まり、固くしっかりとした手触りとなります。

また、玉露では、茶葉に剣(けん)が見られます。これは、茶もみの際、茶葉が細く針のように尖っていくものを指します。剣が確認できる玉露は、より丁寧に揉まれたものであり、味も香りもよい茶葉と言えます。

このような茶葉を選べば、濃緑色の水色で、爽やかな青臭味が楽しめる玉露が味わえます。

煎茶

玉露同様、煎茶も、揉捻して作られます。よって、細く、丸みがあり、光沢のある外形で、引き締まった固い手触りの茶葉を選ぶことが重要です。ただし、玉露ほどの揉捻は行われないため、剣の無い茶葉となります。

濃緑色の水色で、香ばしさを備えた青臭味が楽しめる煎茶をぜひ見極めてください。

深むし茶

深むし茶を探す際は、茶葉に混ざり、粉状の茶葉が多く見られるものを選びましょう。深むし茶は、普通の茶葉の2~3倍の蒸しをかけて作られます。粉状の茶葉は、蒸気と熱が十分に行き渡った証。苦渋みが激減し、濃厚な味わいを醸し出す深むし茶の特徴が、しっかりと味わえる茶葉の指標となります。

深むし茶は口当たりが重厚で、濃緑色の水色が楽しめるお茶です。

抹茶

鮮やかな緑色の抹茶を選びましょう。抹茶とよく似たお茶に、粉茶や粉末茶がありますが、これらは全く別の種類です。一番の見分け方が、色の違い。粉茶は深い緑色で、粉末茶は緑味の薄い色が特徴となっていますので、それぞれの特徴さえ知っておけば、見分けることは簡単です。

抹茶は、強い苔の香りと、そこに混ざる爽やかな青臭味が心地よいお茶です。

番茶

茶葉は大きく、荒い見た目をしていて、黄味がかった色が特徴です。手触りは軽く、光沢もありません。これは、高温処理がきちんと行われ、タンニンが酸化した証。

青臭味が少なく、カラッとした芳ばしい香りが楽しめる、美味しい番茶の見分け方となります。